ねこが死んで 二週間
17年生きたねこが死んでしまって二週間が経過しました。妻は当初大きなストレスを抱え、ねこを思い出しては突然泣き出すという状態が続いていました。私もとても悲しくて、なかなか毎日の仕事が手につかない状態が続きました。
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現在ねこは火葬され、骨壺の中にいます。妻の部屋の中に仏壇を作ってもらい、綺麗に飾りをして、毎日大好きだった餌と水を上げています。妻の意向でろうそくは危険なのでやめ、代わりに電池式のものを使っています。全て妻が100円ショップseriaで買ってきましたが、センス良く飾りつけされていて、ねこも幸せだと思います。妻は今まで花に興味を示しませんでしたが、ねこが死んでからは花屋さんに行くようになり、定期的に花を買ってくるようになりました。今は黄色いひまわりとピンクのダリア、オレンジのガーベラが綺麗に飾られています。ブーケになって、花屋の店頭に飾られており、これを買うのも妻の一つの楽しみになっているようです。
いい子だった
うちのねこはとても丈夫でした。腎臓を少し悪くしていましたが、水を沢山飲み、エサも毎日きちんと食べていました。おしっこもきちんとするし、うんちは毎日きちんと出ていました。下痢をしたことなど、一度もない子でした。火葬する時に、火葬場の方に「手足が長くて丈夫な子ですね」と言われました。骨になった時も白くてしっかりとした骨だったようです。最後は弱ってしまいましたが、最後の最後まで、家の中を歩き回っていました。妻はもうすぐ逝ってしまう事を察し、心の準備をしながら彼女の世話をしていました。この準備の時間があったからこそ、二週間でここまで立ち直れたのだと思います。また、普段はぶつぶつ言いながら出かけるパートの仕事も、気分転換になったのかもしれません。
突然思い出す
我が家は子供もおらず、ねこが子供の代わりでした。ねこを中心に生活していましたので、特に妻のショックは計り知れないものがあったと思います。今でも家の中からねこの毛や爪の鞘、ひげなどが突然出てくることがありますが、不意を突かれると、妻は突然泣き出してしまいます。これだけ完璧に看取る事ができたのに、やはり17年もの長い間一緒にいたねこがいなくなってしまったという事は、大きなショックです。まだまだ新しいねこを飼おうという気にもなりませんし、そのような話を二人でする事もありません。しばらくは、仏壇に向かって話を続ける日々が続きそうです。もしかすると、私たちは一生、仏壇の前のねこと話し続けながら、今後の人生を送っていくかもしれません。
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